舞台の歴史を遡ると紀元前まで遡ることになります。古代ギリシアではおおきな劇場で演じられたギリシア悲劇の舞台が披露されており、その後には悲劇の舞台について論じている文献が残っています。宗教が広まっていくと同時に、舞台で演じられる内容が弾圧の対象となってしまい、表現の幅がせばまってしまいました。影響力が強い演劇は悪とみなされ、長い間演劇という舞台は上演できなくなり、旅回りの芸人一座などが地道に語り継ぐだけとなってしまいました。宗教への影響力ゆえに弾圧され、縮小されてしまった舞台演劇の歴史は、追いやられた原因である宗教によって復活することになります。宗教の布教活動の一環として、演劇を利用し始めたからです。布教活動のための演劇から発展して、娯楽をも取り入れられるようになりました。宗教の改革が起こったあとから、劇場の原型がつくられ始めました。劇場がつくられ始めると建築技術の発展にともない、舞台美術の発祥にも繋がる流れが出来てきたのです。16世紀に入るとイタリアで演劇と音楽でつくられる舞台である、オペラが生まれて上演されるようになりました。イギリスでは舞台を中心とした文化が花開き、貴族をはじめとして一般大衆にも広まりました。劇団が結成されたり、劇作家という職業も生まれ、劇作家たちは演出やストーリーに工夫を凝らして活躍しました。革命や戦争で停滞した時代もありましたが、舞台の歴史は今日まで、表現の幅を広げながら各国で様々な発展を遂げて上演されています。